帰化申請の面接時に聞かれる内容は?知っておきたいポイントについて

帰化申請から面接までの流れ

帰化申請をした際にしなければならないのが担当官との面接です。
帰化申請の流れはまず、申請人の住所を管轄する法務局へ行き事前相談を行います。
帰化申請は人それぞれ必要書類が異なりますので事前相談で必要書類を確認します。
その後、書類作成及び必要書類の収集を行いすべての書類が整ったのちに再度法務局へ行き申請をします。
その時に申請書類に不備がなければ受付されますが、不備があると受付してもらえないので十分にチェックしてから申請をしましょう。
申請先の法務局にもよりますが、事前相談も申請も予約制で1か月以上先の日付になることが多いです。
不備があり予約を取り直すことになると、1か月以上申請のタイミングが遅くなってしまう可能性があるのです。

申請後、数週間で担当官が決定しその担当官から申請人に面接の連絡がきます。
面接の時期は申請人ごとに異なりますが帰化申請後2~4か月で面接になります。
面接の回数は基本的には1人1回ですが、場合によっては2回以上面接を行うこともあります。
面接は15歳以上の申請人であれば皆受けることになっており、法務局が開いている平日のみですのでご自身及びご家族の予定は常に把握しておきましょう。

面接時の注意点

▼ 回答内容に虚偽の無いように

面接時に聞かれることは基本的には申請時に提出した書類を基に行われます。
申請書などに記載する内容はもちろん事実である必要がありますが、印象を良くしようと事実と少し違うことを記載する方も中にはいます。
しかし事実と違うことを書いてしまうと不意に質問されたときに同じ答えが出ないことはあると思います。
もちろん例え事実を書いていたとしても、書いたことが普段考えないようなことなので何を書いたか忘れてしまったということもありえます。
ただ担当官は提出した書類を読み込んできているので記載内容との相違点があると見過ごせないです。

申請書の内容も面接時の回答も嘘をつかないのが原則です
帰化申請は日本にとっても重大な申請なので法務局も慎重な審査をします。
その審査の過程で嘘がばれてしまう方は多いです。
余程印象の悪い回答でない限り、正直に回答した内容で不許可になることは考えづらいですので「これ言っても大丈夫かな?」と思う様な内容でも正直に回答するようにして下さい。
回答に虚偽がないことと、申請書類との整合性の2点に注意しましょう。

また、この面接を通じて日本語能力も見られています。
面接時はどうしても緊張してしまい、いつも通りの日本語が話せないこともあります。
それは緊張のあまり早口になってしまうことも原因の一つですので、面接時は意識的にゆっくりとはっきり大きな声で回答しましょう。

▼ 服装について

面接時は服装の規定はありませんのでスーツでなく私服で行っても構いませんが、不快に思われることのないように気を付けましょう。
面接官も人間です。小汚い恰好だとどうしても印象は悪くなるものです。
面接官に悪印象を持たれて良いことは何もありません。
少しでも良い印象を得られるように整った服装で面接に臨みましょう。

面接で良く聞かれる内容

帰化申請において、申請人の方が一番気になるのが面接だと思います。
面接で質問される内容は人それぞれなので何を聞かれるかはその時にならないとわかりません。
しかし、良く聞かれる内容は大体決まっているのである程度事前に準備をしておくとスムーズに回答できると思います。
よく聞かれるのは以下の項目です。

▼ 帰化申請までの経緯 出生地や動機

生まれた国や来日の経緯、なぜ来日したのかを聞かれます。
そしてなぜ日本人になりたいかを聞かれるので履歴書や動機書の内容を良く読んでおくと良いでしょう。
転居歴や今後の引越の予定なども聞かれることがあります。
特に転居歴は忘れてしまいがちですので大雑把にでも回答できるように準備をしておきましょう。

▼ 家族などの身分関係について

家族や婚約者、同居者等のことを聞かれます。
家族のことは家族関係から帰化申請をして日本人になることについての賛否及びその理由が聞かれます。
婚約者や配偶者については出会いから結婚までの経緯を聞かれることもあるでしょうし、家事の分担も聞かれることがあります。
また、家族以外の同居者がいればその同居者との関係や家賃の割り振りなども聞かれることがあります。

▼ 健康状態

健康状態が悪い人は担当官からどう思われるでしょうか?
もし帰化申請人の収入で生活している場合、病気等で働けなくなってしまうと場合によっては生活保護になることも考えられます。
健康状態は帰化の要件にはありませんが、健康状態が悪いが為に生計条件が満たされないリスクも判断材料になりえます。

▼ 在留状況(素行面について過去の違法行為など)

過去に交通違反を犯したり違法行為をしていたといった悪い在留状況は、帰化が不許可になる要因の1つです。
しかし、だからと言って過去の違法行為を隠すと余計にマイナスになります
当社のお客様でも一度目の申請で、20年前の交通違反を忘れていて話さなかったが為に不許可になった方がいましたが、二度目の申請では書面とともに正直に告白して許可になりました。
過去の違法行為は重大な不許可要因ではありますが、それを隠す方が余計に不許可の確率を上げることになってしまうので正直に答えましょう。

▼ 仕事と生計について

生計要件は日本人として安定して生活するためには不可欠です。
理想は一つの職場に長く在籍していることですが、転職を繰り返している人も最近は特に多いと思います。
転職回数が多い人は何故転職をしたのかを筋道立てて説明できると良いでしょう。
また、仕事に関してはどんな会社でどんな仕事をしているのかも聞かれます。

家族に他に収入がある方がいればその方の仕事内容もしっかりと把握し、生活費は誰がどのくらい負担しているのか等も説明できるようにしておきましょう。

▼ 海外への渡航歴

海外への渡航歴は帰化申請の住所要件にも直結します。
渡航期間が長いとそもそも5年以上日本に住んでいないと判断されることがあるからです。
面接時にはこの渡航歴を聞かれることがありますが、渡航回数が多い人は細かく覚えていないことも多いです。
そんな時はわかる範囲で大まかにでも回答できれば十分です。
どうしてもわからない点は正直に覚えていませんと伝えましょう。

面接の所要時間について

面接にかかる時間は人によって大きく異なります。
20~30分で終わるかもいれば1時間以上かかった方もいますので、面接当日はある程度時間を空けておくことが望ましいです。
どれくらい時間がかかるのかは事前にはわかりませんが、以下のようなケースでは面接時間が長くなる傾向にあります。

  1. 1.申請書類の内容と面接時の回答に矛盾がある方
  2. 2.交通事故や違反がある方
  3. 3.収入に不安が見える方

そのほかにも離婚歴や転職歴が多い方も長くなりがちです。
やはり不安要素が多い人ほど面接に時間をかける傾向があるのですね。

まとめ

本文中にもいっておりますが、帰化申請の面接の基本は誠実に素直に受け答えすることです。
簡単そうにみえますが人は自分のことを少しでも良く見せたいものですし、それが面接の受け答えなら余計に良く見せようとしてしまいがちです。
しかし、よく見せようという姿勢は帰化申請においては逆効果になる可能性が高いので、とにかく嘘をつかないを徹底して面接に臨みましょう。

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