1.帰化の面接はいつ受ける?
帰化申請が受理された後、概ね2か月~4か月後に法務局から面接の案内が電話にてあります。
面接の案内の際は、通常は帰化申請のときに作成した帰化申請書に記載した携帯電話番号に電話がかかってきます。
帰化申請の面接は場合によっては、申請者だけでなく同居人や同棲相手も呼ばれることがあります。
平日働いていらっしゃる会社員の方や学生の方は、案内があってからなるべく早くに面接を受けられるようスケジュール調整をするのが望ましいです。
2.帰化の面接では何を質問される?
帰化許可申請の面接でどのような質問がされるかは、申請人様の状況や申請内容によって様々です。
ただ、基本的には申請の際に提出した申請書類の内容に関することです。
面接でよく聞かれる質問内容としては、以下のようなものがあります。
- ・今の仕事の内容や、今後の仕事の見込み
- ・これから日本に住み続けていくことに関する意思確認
- ・海外渡航の経歴、期間
- ・日本人になりたい理由
- ・父母、兄弟姉妹に関すること
- ・配偶者との結婚の経緯
- ・離婚の経緯
- ・税金や年金の納付状況や、今後の納付の見込みに関すること
- ・現在の収支の状況や今後の収支の見込みに関すること
帰化の面接でよく聞かれる質問内容の傾向を鑑みると、申請書類の内容的に申請人に直接確認するべきであると判断された事柄について質問されることが多いと思われます。
例えば、帰化申請書類中で整合性のとれない部分や曖昧な部分があるのであれば、その部分をはっきりさせるための質問がされるでしょう。
また、申請書類の内容から帰化の要件を充足するかどうか微妙な部分がある場合は、その部分について質問されることが多いと思います(収支が不安定であれば収支関係について、出国期間が長い場合には出国の理由等について、交通違反があるのであればその詳細について等)。
3.帰化申請の面接時間はどのくらい?
帰化申請の面接時間は〇〇分と決まっているわけではなく、20分程度で終わったという方もいれば、1時間半もかかったという方もいます。
面接時間が長かったという方の傾向としては、下記の事情があると思われます。
- ・申請書類の内容に整合性が無い(矛盾している、実態と違う個所がある)
- ・身分関係が複雑である
- ・税金、年金の納付状況に不安がある
- ・借金があり、返済能力に不安がある
- ・犯罪歴がある
- ・交通違反歴がある
- ・開業してから間が無く、経営の安定性に不安がある
特に、申請書類の内容に整合性がない場合には、面接時間は長くなる傾向にあります。
4.まとめ
帰化申請の面接でどのような質問をされるか、面接時間はどのくらいなのかは、申請人様の状況、申請の内容によって異なります。
面接の案内までの2~4か月の間に法務局は提出された書類の精査、犯罪歴等の照合をし、場合によっては本局や法務省の担当部門から面接での質問内容を指示されることもあるようです。
申請内容について要らぬ疑いを持たれることを避けるには、「整合性のある申請書類を作成・用意し、提出すること」と「面接での質問には素直に回答すること」が大切です。
帰化申請の書類は合計で100枚以上になることも多いので、整合性のある書類を準備することは大変な作業でしょう。
不安な場合には、専門家へ相談することをおすすめします。
帰化申請に関してのご質問や、帰化申請をするにあたってご心配な点は、ぜひ行政書士法人Climbにご相談ください。