法務省は2015年10月1日、入国管理局に出入国管理インテリジェンス・センターを開設しました。
これを出入国管理に関する情報収集・分析の中核組織にすることによりインテリジェンス機能の強化を目指します。
インテリジェンス・センターの主な業務内容
point1
情報収集
テロリスト、不法滞在者、偽装滞在者など出入国管理上リスクの高い者(ハイリスク者)などに関する国内外関係機関からの情報収集を実施するとともに、国内外関係機関との情報共有の枠組みを構築し、情報収集を推進します。
point2
情報分析
保有情報を総合的に分析することにより、ハイリスク者などの特定、類型化を実施し、地方入国管理署に情報提供する。
point3
鑑識
偽変造旅券などの文書、指紋および顔画像にかかわる鑑識の実施に関する企画立案を行う。
インテリジェンス・センターの役割
今後のインテリジェンス・センターの役割として、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、水際対策の強化や観光立国の推進、日本国内の安心の確保などが課題となっており、それらの課題においてもインテリジェンス・センターは情報収集・情報分析の面から貢献し、役割を果たしていきます。
課題1
水際対策の強化
対策:テロリスト、不法滞在者、・偽装滞在者などの出入国管理上リスクの高い者(ハイリスク者)の入国の未然防止。
課題2
観光立国の推進
対策:2000万人以上の訪日外国人旅行者の円滑・迅速な審査の実施。
課題3
日本国内の安心の確保
対策:不法滞在者・偽装滞在者に厳格な対応。
2020年までのインテリジェンス・センターの目標
今後のインテリジェンス・センターの目標として2点掲げられています。
1.入国・在留する外国人の増加に対し、情報を活用することにより合理的かつ的確な出入国管理を実施。
2.「2000万人以上の訪日外国人旅行者を歓迎する安全・安心な社会」を実現し、外国人と共生できる社会の実現に寄与。